大きな地震で電車が止まり、社員が会社に残ることになった。水、非常食、非常用トイレはある。でも女性社員から「生理用品ってありますか?」と聞かれて、初めて備えていないことに気づく。
会社の防災備蓄は、水・食料・トイレだけではありません。数日間オフィスで過ごすことを考えると、衛生用品や着替え、廃棄方法まで準備しておきたいところです。
女性社員への備えで確認したい5つ
① 生理用品
② 下着・おりものシートなど
③ 体を清潔に保つ衛生用品
④ 中身が見えないごみ袋
⑤ 保管場所と受け取り方
「女性向け備蓄=生理用品」だけではない
災害時は断水によって、お風呂や洗濯ができなくなることがあります。内閣府の防災備蓄に関する資料では、生理用品のほか、おりものシート、サニタリーショーツ、女性用下着、使い捨て下着、中身が見えないごみ袋なども備蓄例として挙げられています。
つまり、「生理用品を置けば終わり」ではなく、数日会社で生活するとしたら何に困るかまで考えることがポイントです。
会社で備えたい女性向け防災用品
| 備蓄品 | 考え方 |
|---|---|
| 生理用品 | 普通用・長時間用など複数タイプを検討 |
| おりものシート | 断水や洗濯できない状況での衛生対策に |
| 下着・使い捨て下着 | 着替えや洗濯が難しい場合に備える |
| 体拭きシート | 入浴できないときの衛生維持に |
| 中身が見えないごみ袋 | 使用済み生理用品などの廃棄時に配慮 |
体拭きシートやドライシャンプーなど、断水時の衛生対策については、 断水でお風呂に入れない。災害時に備えたい衛生用品7つ でも紹介しています。
数量は、使う人の意見も聞いて決める
では、生理用品を何個備えればいいのでしょうか。必要な種類や数量には個人差があるため、女性社員の人数だけで一律に決めるのは難しいところです。
内閣府も、備蓄する品目や数量を検討するときには当事者である女性が参画することを勧めています。会社でも総務だけで決めるのではなく、実際に使う社員の意見を聞く方が現実的です。
たとえば匿名アンケートでもOK。
「災害時に会社にあると助かる衛生用品は?」と聞くだけでも、担当者だけでは気づかなかったニーズが見えてきます。
会社が想像するより、使う人に聞く。 それが備蓄のズレを減らす近道です。
「何を置くか」だけでなく「どう受け取るか」も大事
生理用品を備蓄倉庫の奥に置いて、災害時には管理職へ毎回「ください」と申告しなければならない。これでは、用意してあっても使いにくい備蓄になってしまいます。
保管・配布で考えたいこと
・利用しやすい場所にも配置する
・中身が見えにくいケースに入れる
・必要以上の申告をしなくても受け取れるようにする
・補充や在庫管理の担当者を決める
東京都が紹介する企業の取り組みでも、女性社員などの意見をもとに衛生用品を追加し、配布方法まで工夫している例があります。備蓄は「あるか」だけでなく「使えるか」まで考えることが大切です。
会社備蓄+個人の防災ポーチで考える
一方で、会社がすべてのニーズを用意するのも現実的ではありません。使い慣れた生理用品、コンタクト用品、常備している衛生用品など、人によって必要なものは違います。
会社備蓄+個人備蓄。
会社:多くの人が必要になりやすい基本用品を備える
社員:自分に必要なものを小さな防災ポーチで備える
女性向けの持ち歩き防災用品については、 女性の防災ポーチに入れたいもの も参考にしてください。
今の備蓄を5分だけ確認してみよう
- □ 生理用品はある?
- □ 体拭きなどの衛生用品はある?
- □ 下着や使い捨て下着を検討した?
- □ 中身が見えないごみ袋はある?
- □ 女性社員の意見を聞いた?
- □ どこで受け取るか決まっている?
全部を一度にそろえる必要はありません。まずは今ある備蓄を見て、抜けているものを確認するところから始めましょう。会社全体の備蓄を見直す場合は、 オフィスの防災備蓄チェックリスト|総務担当者がまず確認すべき項目 もあわせて確認してください。
まとめ|「女性向け用品がある」より「必要な人が使える」備蓄へ
女性社員への防災対策では、生理用品だけでなく、衛生、着替え、廃棄、プライバシーまで考えておきたいところです。そして大切なのは、用意した用品を災害時に実際に使えることです。
会社で考えたい順番
必要なものを聞く
↓
基本用品を備える
↓
取りやすい場所へ置く
↓
受け取り方を決める
↓
定期的に見直す
「女性用の備蓄があります」で終わらず、「本当に困ったときに使える?」まで確認する。 まずは現在の備蓄庫を一度見てみてください。
Bousailyでは、企業・施設・団体などの防災備蓄や、防災用品の選定についてご相談いただけます。
「何を備えればいいか分からない」「必要な数量を整理したい」「備蓄品をまとめて検討したい」といった段階からでもお気軽にご相談ください。
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