従業員8人。 総務専任はいない。
もちろん、 防災担当もいない。
「防災はやった方がいい。でも、何から?」
小さな会社では、 ここで止まりがちです。
でも、 最初から分厚いBCPを作る必要はありません。
まずは、 「災害直後に社員が困らない」「その場で迷わない」 ところから始めます。
従業員10人以下なら、まずこの7つ
- 水と食料を3日分用意する
- 非常用トイレを人数分備える
- 停電時の照明と電源を確保する
- 家具や棚の転倒リスクを見る
- 安否確認の方法を決める
- 帰宅する・会社に残る基準を共有する
- 備蓄品の場所を全員が知っておく
10人以下なら、まず「3日分」を数字にする
防災備蓄は、 「とりあえず水を何箱か」ではなく、 人数から逆算すると分かりやすくなります。
国の「事業所における帰宅困難者等対策ガイドライン」では、 従業員等を施設内に待機させるため、 3日分の備蓄をひとつの目安としています。
東京都の事業所向け資料では、 1人あたり3日分の目安として、
- 飲料水:9L
- 食料:9食
- 非常用トイレ:15回分
が示されています。
つまり、 最大10人が同時に出社するオフィスなら、 まずはこう考えられます。
| 備蓄品 | 1人・3日分 | 10人・3日分 |
|---|---|---|
| 飲料水 | 9L | 90L |
| 食料 | 9食 | 90食 |
| 非常用トイレ | 15回分 | 150回分 |
毎日10人全員が出社する会社でなければ、 通常の従業員数ではなく「最大同時出社人数」 で考える方法もあります。
必要量をもっと詳しく確認するなら、 企業の防災備蓄は何日分必要?従業員数別の計算方法 も参考にしてください。
非常用トイレは「とりあえず1箱」で終わらせない
水や非常食に比べて、 後回しになりやすいのがトイレです。
でも断水すると、 オフィスのトイレが使えなくなる可能性があります。
10人が3日間過ごす想定なら、 1日5回×10人×3日=150回分 がひとつの計算目安です。
BOS 非常用トイレ 100回分
小規模オフィスにも備えやすい100回分の非常用トイレセット。 ただし、最大10人が3日間滞在する場合の目安は150回分なので、 この1セットだけで十分とは限りません。 最大同時出社人数と備蓄日数から必要数を計算して用意しましょう。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
オフィスの必要数については、 オフィスの非常用トイレは何個必要?人数別の備蓄量と選び方 でも詳しく紹介しています。
従業員10人以下なら、最低限この7つから
1|水と食料を3日分そろえる
まずは、 社員が会社に残ることになったときの水と食料です。
10人なら、 目安は水90L・食料90食。
いきなり完璧にそろえるのが難しければ、 数量を出して「あと何個必要か」を見える化するところから始めます。
2|非常用トイレを備える
水がある。 食料もある。
でも、 トイレが使えない。
これではオフィスに長時間とどまるのは難しくなります。
水・食料・トイレはセット で考えましょう。
3|停電時の照明と電源を用意する
停電すると、 オフィスは想像以上に動きにくくなります。
特に夜なら、 まず必要なのが照明です。
スマートフォンのライトだけに頼らず、 共有スペースに置けるLEDランタン を用意しておくと使いやすくなります。
GENTOS LEDランタン EX-334D
停電時のオフィス照明として備えておきたいLEDランタン。 デスクごとに小さなライトを置くだけでなく、 共有スペースを照らせる照明も用意しておくと動きやすくなります。 普段から点灯方法や電池の状態も確認しておきましょう。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
4|スマホやUSB機器の電源を確保する
停電しても、 社員との連絡や情報収集は続きます。
スマートフォン、 モバイル機器、 USB-Cで給電できる機器などのために、 非常用の電源も検討しておきましょう。
重要なのは、 「ポータブル電源を買えば安心」ではありません。
災害時に何へ給電したいのか を先に決めることです。
Anker Solix C300 DC Portable Power Station
288Whの小型ポータブル電源。 USB-C・USB-A・DCなどの出力を備え、 スマートフォンなど対応機器の非常用電源として検討できます。 この商品はDCモデルなので、購入前にオフィスで給電したい機器と接続方法を確認しましょう。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
5|家具・棚の転倒リスクを見る
備蓄を買う前に、 オフィスの中も一度見てください。
背の高い棚。 コピー機周辺。 デスクの上の重いもの。
地震が起きた瞬間は、 備蓄品より先に「けがをしない環境」 が重要です。
避難経路を家具や段ボールがふさいでいないかも確認します。
6|安否確認の方法を1つ決める
10人以下の会社なら、 大掛かりなシステムから始めなくても構いません。
まず、
- 誰が確認する?
- どの連絡手段を使う?
- 返事がない人は誰が確認する?
を決めます。
大事なのは、 災害当日に初めて決めないこと。
7|帰宅する・残るの基準を共有する
大きな地震。 電車が止まった。
そこで全員が、 「とりあえず帰ろう」 となるのは避けたいところです。
災害直後は、 一斉帰宅によって道路が混雑し、 救助活動の妨げになる可能性があります。
会社として、 「すぐ帰らない」ことも含めたルール を事前に共有しておきます。
詳しくは、 災害時の帰宅困難者対策|企業が準備すべきこと で紹介しています。
小さい会社ほど「防災担当1人」にしない
従業員10人以下の会社では、 総務や管理担当者が 防災まで兼務していることも珍しくありません。
問題は、 その人が災害当日にいなかったらどうするか。
最低でも2〜3人は、
- 備蓄品がどこにあるか
- 避難場所はどこか
- 安否確認をどうするか
- 緊急連絡先はどこにあるか
- 社員を会社に残す場合に何をするか
を把握しておきましょう。
防災担当者を増やすというより、情報を1人に集めない。
小さな会社ほど、 これが大事です。
BCPは「5つの質問」から始めればいい
「BCPを作りましょう」 と言われると、 急にハードルが上がります。
でも最初は、 この5つを話すだけでも構いません。
- □ 災害時、社員への連絡は誰がする?
- □ オフィスに出社できない場合はどうする?
- □ 顧客への連絡は誰がする?
- □ PCやデータが使えない場合はどうする?
- □ 何日止まると事業に大きな影響が出る?
この答えを決めていくと、 自社に必要な防災対策が見えてきます。
BCPの基本から整理したい場合は、 BCPとは?事業継続計画の意味と策定手順 も参考にしてください。
まず30分。小さなオフィス防災チェック
全部を今日やる必要はありません。
まず30分だけ、 社内を見て回ります。
- □ 最大同時出社人数を確認する
- □ 水・食料・非常用トイレの在庫を数える
- □ ランタンなど停電時の照明を確認する
- □ スマホを充電できる手段を確認する
- □ 棚や家具の転倒リスクを見る
- □ 安否確認の方法を決める
- □ 避難場所を全員で確認する
- □ 備蓄品の置き場所を共有する
足りないものが見つかったら、 その場でリストにします。
より詳しい備蓄品の確認には、 オフィスの防災備蓄チェックリスト も使えます。
まとめ|10人以下なら「小さく始める」でいい
小さな会社の防災に、 大企業と同じ仕組みは必要ありません。
まずやることは、この3つ
- 3日分の備蓄量を数字にする
- 災害時の連絡・行動を決める
- 全員が備蓄場所と避難先を知る
従業員10人なら、 まず確認したいのは 水90L・食料90食・非常用トイレ150回分。
そこから、 照明や非常用電源、 家具の安全対策へ広げていきます。
「ちゃんとした防災計画を作ってから」ではなく、 今日できる1つから。
小さな会社だからこそ、 決めたことを全員へ共有しやすいのも強みです。
Bousailyでは、企業・施設・団体などの防災備蓄や、防災用品の選定についてご相談いただけます。
「何を備えればいいか分からない」「必要な数量を整理したい」「備蓄品をまとめて検討したい」といった段階からでもお気軽にご相談ください。
法人向け防災について相談する参考情報
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