非常食はある。 水もある。 非常用トイレも買った。
なのに、 「期限、いつだっけ?」
さらに担当者が異動して、
「そもそも備蓄、どこにある?」
企業の防災備蓄で意外と起きるのが、 「買ったあと、誰も管理していない問題」です。
でも、 在庫管理を難しくする必要はありません。
管理するのは、まず5つだけ。
- 品名
- 数量
- 期限
- 保管場所
- 担当者
これを、 誰が見ても分かる状態にしておけばOKです。
防災備蓄は「買ったあと」が意外と難しい
防災担当になったので、 とりあえず水と非常食を発注。
ここまでは、 わりと進みます。
問題は、 その半年後。 1年後。 3年後です。
ありがちなのが、
- 在庫表が前任者のPCにある
- 箱を開けないと賞味期限が分からない
- 追加購入したのに数量が更新されていない
- 保管場所を担当者しか知らない
- 担当者の異動と一緒に管理も止まった
という状態。
つまり、 必要なのは立派な在庫管理システムより、 「担当者が変わっても回る仕組み」です。
管理するのは、この5項目だけ
在庫表を作ろうとすると、 つい項目を増やしたくなります。
購入日。 購入先。 単価。 メーカー。 ロット番号。
もちろん必要なら入れてOKですが、 最初から全部管理しようとすると続きません。
まずは、 この5つ。
| 項目 | 見ること |
|---|---|
| 品名 | 何を備蓄しているか |
| 数量 | 今いくつあるか |
| 期限 | 賞味期限・使用期限 |
| 保管場所 | どこに置いてあるか |
| 担当者 | 誰が確認するか |
Excelでも、 Googleスプレッドシートでも大丈夫です。
大事なのは、 「担当者しか開けないファイル」にしないこと。
共有フォルダなど、 複数人が確認できる場所へ置いておきます。
そもそも何を備蓄すればいいか整理したい場合は、 オフィスの防災備蓄チェックリスト も参考にしてください。
箱を開けないと期限が分からない、をやめる
在庫表には書いてある。
でも現物を見ると、 段ボールが10箱。
どれが古いのか分からない。
これ、 地味に管理しづらいです。
そこでおすすめなのが、 箱の外にも期限を書くこと。
たとえば、
非常食
数量:30食
期限:2031年4月
次回確認:2030年10月
これくらいで十分です。
棚を見ただけで 「そろそろ入れ替えだな」が分かります。
キングジム「テプラ」PRO SR-R5600P
備蓄箱に「品名・数量・期限・次回確認日」などを表示すると、 段ボールを開けなくても管理しやすくなります。 水・非常食・衛生用品などでラベルを統一しておくと、 担当者が変わったあとも現物を確認しやすくなります。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
保管場所も「誰が見ても分かる」にする
次は、 どこに置くか。
水は倉庫。 非常食は棚。 トイレは別室。
バラバラに置くこと自体は問題ありません。
問題なのは、 その場所を1人しか知らないこと。
備蓄品は、 カテゴリーごとに分けておくと管理しやすくなります。
- 水・食料
- 非常用トイレ
- 衛生用品
- ライト・電池
- 救急用品
箱の外から中身が分かるようにしておくと、 棚卸しもしやすくなります。
アイリスオーヤマ バックルコンテナ BL-21R
防災用品をカテゴリーごとに整理したいときに使いやすいフタ付きコンテナ。 クリアタイプなら、中身を確認しやすいのもポイントです。 「衛生用品」「ライト類」など箱ごとに分け、外側にラベルを貼っておくと管理しやすくなります。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
担当者は「1人」ではなく、主+副にする
防災担当は、 総務の○○さん。
これだけだと、 その人が異動した瞬間に止まる可能性があります。
そこで、 主担当+副担当にしておきます。
たとえば、
主担当:総務
副担当:管理部
在庫表:共有フォルダ
次回確認:4月
保管場所:倉庫A・キャビネットB
この程度でも十分です。
ポイントは、 「担当者の名前」ではなく、「仕組み」を残すこと。
担当者が変わっても、 次の人がそのまま続けられるようにします。
コクヨ 軽量マグネットホワイトボード
備蓄庫やスチール棚の近くに、担当者・次回確認日・在庫表の場所などを掲示しておく用途に便利です。 データだけで管理せず、現場にも情報を残しておくと、 「誰に聞けばいい?」「次いつ確認する?」が分かりやすくなります。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
期限管理は「毎回見る」より、確認月を決める
賞味期限が切れないように、 こまめに確認しましょう。
……と言われても、 たぶん続きません。
なので、 確認する月を先に決めます。
たとえば、
- 4月:年度初めに確認
- 10月:半年後にもう一度確認
これだけでもかなり違います。
確認するのは、
- □ 数量は足りているか
- □ 期限が近いものはないか
- □ 箱や商品が破損していないか
- □ 保管場所が変わっていないか
- □ 担当者が変わっていないか
期限が近い非常食は、 防災訓練で試食するなどして入れ替えれば、 そのまま廃棄する量も減らせます。
必要な備蓄量自体を見直す場合は、 企業の防災備蓄は何日分必要?従業員数別の計算方法 も確認してみてください。
30分でできる、防災備蓄の在庫管理チェック
新しいシステムを入れる前に、 まず30分だけ。
備蓄場所を見てみましょう。
- □ 備蓄品の一覧表がある
- □ 数量が最新になっている
- □ 賞味期限・使用期限が分かる
- □ 箱の外から期限を確認できる
- □ 保管場所を複数人が知っている
- □ 主担当・副担当が決まっている
- □ 次回の確認日が決まっている
チェックが付かなかったところが、 次にやること。
それくらいシンプルで大丈夫です。
まとめ|「担当者がいなくても回る」が正解
防災備蓄で大事なのは、 たくさん買うことだけではありません。
必要なものを、 必要な数だけ備えて。
必要なときに、誰でも取り出せること。
在庫管理は、この4つで回します。
- 一覧表で管理する
- 箱にも期限を書く
- 主担当+副担当を決める
- 年に数回、確認日を決める
担当者が異動しても、 管理が止まらない。
「○○さんが知っている」から、「会社として分かる」へ。
それが、 防災備蓄をちゃんと使える状態で維持するコツです。
Bousailyでは、企業・施設・団体などの防災備蓄や、防災用品の選定についてご相談いただけます。
「何を備えればいいか分からない」「必要な数量を整理したい」「備蓄品をまとめて検討したい」といった段階からでもお気軽にご相談ください。
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