エレベーターの中にも「防災用品」を備えておく
大きな地震が起きると、エレベーターが停止することがあります。
地震時管制運転装置が備わっているエレベーターでは、 揺れを感知すると近くの階に停止して扉を開く仕組みがあります。
一方で、停電や機器の故障、安全装置の作動などが重なると、 かごの中に閉じ込められる可能性もあります。
大規模な地震では、複数のエレベーターで同時に停止や閉じ込めが発生することも考えられ、 救助や復旧まで時間がかかる場合があります。
地震が起きた直後に取るべき行動については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
そこで検討しておきたいのが、 エレベーターの中に防災用品を備えておくことです。
マンションやオフィスビルなど、多くの人が日常的に利用する建物では、 閉じ込めが長時間になった場合に備えて、 防災キャビネットや防災チェアを設置しておく方法があります。
エレベーター内に備えておきたいもの
閉じ込めが長時間になった場合に特に困りやすいのが、 トイレ・水分・衛生面です。
| 備え | 役立つ場面 |
|---|---|
| 簡易トイレ | 長時間の閉じ込めでトイレに行けないとき |
| 目隠し用品 | 複数人で閉じ込められた状況で簡易トイレを使用するとき |
| ティッシュ・衛生用品 | トイレ使用後や衛生面の対策 |
| 飲料水 | 待機が長時間になった場合の水分補給 |
| 非常食 | 長時間の待機による空腹への備え |
| 小型ライト | 停電や照明トラブル時の補助照明 |
なかでも見落とされやすいのが、 簡易トイレと目隠し用品です。
知らない人と一緒に狭い空間へ閉じ込められた場合、 トイレを我慢し続けることは身体的にも精神的にも大きな負担になります。
東京都の防災情報でも、エレベーターで長時間閉じ込められる場合を想定し、 防災キャビネットに飲料水・食料品・携帯トイレなどを備えておくことが案内されています。
まとめて備えられる「エレベーター用防災チェア」
とはいえ、エレベーターの床に飲料水や非常食、 防災用品をそのまま置いておくわけにはいきません。
そこで使われるのが、 エレベーター内に設置できる防災チェアや防災キャビネットです。
普段はエレベーター内の設備として設置し、 内部に簡易トイレや衛生用品などをまとめて収納できる製品があります。
非常時に必要な用品を一か所にまとめて保管できるため、 閉じ込め対策として検討しやすい設備です。
長時間の閉じ込め対策に|キングジム エレベーター用防災チェア EVC100
キングジムの「EVC100」は、 エレベーター内に設置できる防災チェアです。 内部には非常用簡易トイレ10回分、ポケットティッシュ、目隠しポンチョが収納されており、 閉じ込めが長時間になった場合のトイレ対策に備えられます。 飲料水や長期保存食などを追加して備蓄することもできます。
※価格・在庫状況・セット内容は変更される場合があります。購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
設置する前に確認しておきたいこと
エレベーターは建物の共用設備です。 防災用品や防災チェアを個人の判断だけで設置するのではなく、 建物の管理者などと相談したうえで進めましょう。
- マンションなら管理組合・管理会社、オフィスならビル管理会社に相談する
- エレベーターの保守点検会社に、 設置場所や設置方法に問題がないか確認する
- エレベーターの運行や安全設備、乗り降りの妨げにならない場所に設置する
- 飲料水や非常食など、 備蓄品の期限を誰が管理するかを決めておく
- 住民や社員に、 エレベーター内に防災用品があることを周知する
- 定期的に中身を確認し、 使用期限や不足品をチェックする
せっかく備えても、 中身の期限が切れていたり、存在を誰も知らなかったりしては、 いざというときに十分活用できません。
「設置して終わり」ではなく、 点検・補充・周知まで含めて運用する ことが大切です。
企業やオフィスで必要になる備蓄量については、 こちらの記事で従業員数別の考え方を詳しく紹介しています。
オフィスやマンション、施設などでは、 建物の規模や利用人数、保管スペースによって必要な防災用品が異なります。
Bousailyでは、防災備蓄や防災用品について、 必要な数量や商品選定などのご相談を受け付けています。
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