X Instagram
閉じる

夜中に地震が起きたら?寝ているときの行動と寝室の備え

夜中に地震が起きたときの行動と寝室の備えを解説

真夜中、眠っているときに突然大きな揺れが起きたら、 何をすればいいのでしょうか。

部屋は真っ暗。 家具がきしむ音や、物が落ちる音が聞こえても、 周囲の状況はすぐには確認できません。

そんなときに慌ててベッドから降りたり、 暗い部屋を歩き回ったりすると、 倒れた家具や割れたガラスでけがをする危険があります。

結論からいうと、夜中に地震が起きたら、 揺れている間は無理に動かず身を守り、 揺れがおさまってから明かりと足元を確保する ことが基本です。

この記事では、防災士の視点から、 夜中に地震が起きたときの行動、 停電した暗闇での安全確認、 寝室の家具対策、 枕元に置いておきたい防災グッズまで解説します。

この記事でわかること

  • 夜中に地震が起きたとき最初にすること
  • 揺れている間に寝室で身を守る方法
  • 暗闇で安全を確保する順番
  • 寝室の家具・窓ガラスの地震対策
  • 枕元に置いておきたい防災グッズ
  • 子どもや高齢の家族がいる場合の備え

昼夜を問わない地震発生直後の基本行動については、 地震が起きたらまず何をする?発生直後の行動 でも詳しく解説しています。

結論|夜中に地震が起きたら「動く前に身を守る」

夜中に地震が起きたときは、 次の順番で安全を確保します。

  1. 揺れている間は無理に立たず、寝具や枕などで頭を守る
  2. 揺れがおさまってから明かりを確保する
  3. 靴や底の硬いスリッパを履いて足を守る
  4. 家族の安否と出口の状況を確認する
  5. 火災・ガス・津波・避難情報を確認する

総務省消防庁では、 就寝中に揺れで目覚めた場合は寝具にもぐるなどして身の安全を確保し、 枕元にスリッパや懐中電灯などを準備しておくよう案内しています。

夜中の地震では、 「すぐに逃げる」よりも、 まず自分がけがをしないこと が重要です。

夜中の地震が危険な4つの理由

寝起きで状況を判断しにくい

眠っているときは、 揺れに気づいてもすぐに状況を判断できるとは限りません。

強い揺れの中で慌てて立ち上がると、 転倒したり、家具や落下物にぶつかったりする危険があります。

停電すると周囲が見えない

地震と同時に停電すると、 家具が倒れているのか、 床に何が落ちているのかも見えなくなる場合があります。

暗闇の中で懐中電灯を探して歩くこと自体が 危険になることもあります。

床にガラスや落下物が散乱することがある

窓ガラスや照明、 棚の上の物などが落下して、 床に破片が散らばる可能性があります。

足をけがすると、 その後の避難や家族の安全確認にも支障が出ます。

家具の転倒や移動を避けにくい

東京消防庁によると、 近年発生した地震でけがをした人のうち、 約30〜50%は家具や家電の転倒・落下・移動が原因 とされています。

眠っているときは家具の動きを見て避けるのが難しいため、 寝室では特に事前の家具対策が重要です。

揺れている間|無理に立たず頭と体を守る

寝具や枕などで頭を守る

揺れを感じても、 暗闇の中で慌ててベッドから飛び降りるのは避けます。

まずは寝具に身を寄せ、 枕や布団などを使って頭や首を守り、 揺れがおさまるのを待ちます。

消防庁も、 就寝中に地震が起きた場合は、 寝具にもぐるなどして身の安全を確保するよう案内しています。

明らかな危険がある場合だけ最小限に移動する

すぐ横の家具が倒れ始めている、 頭上から重い物が落ちてきそうなど、 今いる場所に明らかな危険がある場合は、 頭を守りながら安全側へ移動します。

ただし、 強い揺れの最中に暗い部屋を横断したり、 別の部屋まで移動したりするのは避けましょう。

揺れがおさまったら|暗闇で安全を確保する5つの手順

手順1|明かりを確保して周囲を見る

揺れがおさまったら、 枕元の懐中電灯や停電ライトで周囲を確認します。

スマートフォンのライトも予備として使えますが、 停電が長引く可能性を考え、 できるだけバッテリーを温存しましょう。

ガスのにおいがしたら電気を操作しない

ガスのにおいを感じた場合は、 照明や換気扇などの電気スイッチを操作したり、 コンセントの抜き差しをしたりしないでください。 火気も使用しません。

安全にできる場合は窓や戸を開け、 ガス栓やメーターガス栓を閉めます。 連絡はガス臭のない安全な場所へ移動してから行いましょう。

地震に伴って停電した場合の対応については、 停電したらまず何をする?やってはいけないことと復旧までの備え も参考にしてください。

手順2|靴や底の硬いスリッパを履く

床には割れたガラスや照明、 食器などの破片が落ちている可能性があります。

周囲を照らして足元を確認してから、 靴や底の硬い防災スリッパを履きます。

素足や靴下だけで歩かない ことが大切です。

手順3|家族へ声をかける

まずはその場から声をかけ、 家族から返事があるか確認します。

  • けがをしていないか
  • 家具の下敷きになっていないか
  • 部屋から安全に出られるか

子どもや高齢の家族のもとへ向かう場合も、 先に自分の明かりと足元を確保してから移動しましょう。

手順4|避難に使える出口を確認する

地震によって建物がゆがんだり、 家具が移動して玄関やドアをふさいだりする場合があります。

安全に近づける範囲で、 玄関や部屋のドアが開くか確認し、 避難に使える出口を把握します。

倒れた重い家具を 無理に一人で持ち上げるのは避けましょう。

手順5|火災・ガス・津波・避難情報を確認する

自宅内の安全を確認したら、 火災やガスの異常、 地震の規模、 自治体の避難情報などを確認します。

海岸付近で強い揺れ、 または弱くても長く続く揺れを感じた場合は、 津波警報の発表を待たず、 海岸から離れて高い安全な場所へ避難しましょう。

避難するとき|安全ならブレーカーを落とす

家を離れて避難し、 しばらく戻らない場合は、 安全に操作できる状況であれば 分電盤のブレーカーを落とします。

停電から電気が復旧した際に、 倒れた電気機器や損傷した配線へ再び通電すると、 火災につながる可能性があるためです。

ただし、 津波や火災など危険が迫っている場合は、 ブレーカー操作を優先して避難を遅らせてはいけません。

ガスのにおいがする場所でも、 電気のスイッチ類には触れず、 安全な場所への避難を優先してください。

寝室の地震対策|夜中にけがをしにくい環境をつくる

夜中の地震で安全に行動できるかどうかは、 地震が起きる前の寝室づくりに大きく左右されます。

家具の配置や固定方法をさらに詳しく確認したい方は、 寝室の地震対策|家具の配置と転倒防止で安全な寝室をつくる方法 もあわせてご覧ください。

寝る場所の近くに背の高い家具を置かない

最も確実なのは、 寝る場所へ倒れてくる家具そのものを減らすこと です。

  • タンスや本棚は、可能なら寝室以外へ移す
  • 収納はクローゼットなど造り付け設備を活用する
  • 家具の上に重い物や割れ物を置かない
  • 背の高い家具を減らし、低い家具へ替える

家具は寝る場所や出口をふさがない位置へ

家具を置く場合は、 倒れたり移動したりしたときの向きを想定します。

  • ベッドや布団の上へ倒れない配置にする
  • 出入口や避難経路をふさがない位置にする
  • 壁や下地に適した方法で固定する
  • 上下に分かれた家具は連結してから固定する

総務省消防庁も、 家具の配置では就寝位置や出入口との関係が重要としています。

家具を固定できる場合は転倒防止器具を使う

家具を移動できない場合は、 壁固定や転倒防止器具の使用を検討します。

突っ張り式の器具を使う場合は、 家具と天井の距離だけでなく、 天井に十分な強度があるか も確認する必要があります。

Bousailyおすすめ

平安伸銅工業 家具転倒防止突っ張り棒 S(35〜50cm・2本組)

家具の天面と天井の間に設置し、 地震による家具の転倒リスクを減らすための突っ張り式器具です。 取り付け前に家具と天井の距離を測り、 天井・家具ともに十分な強度がある場所へ設置してください。 突っ張り式器具は家具を完全に固定するものではないため、 家具の配置や他の固定方法と組み合わせて考えましょう。

楽天市場

画像をクリックすると楽天市場へ移動します

楽天市場で見る

※取付可能な高さ、天井や家具の強度を確認してください。 価格・在庫・仕様は各販売ページでご確認ください。

頭の近くに落下しそうな物を置かない

ベッドや布団の頭側に、 次のような物がないか確認しましょう。

  • 棚の上の置物や時計
  • 額縁や鏡
  • ガラス製の照明
  • 重いスピーカーや家電

固定できない物は、 寝る位置から離します。

窓ガラスの飛散対策をする

寝る場所の近くに窓がある場合は、 窓ガラスが割れた場合も想定しておきましょう。

可能であれば寝る位置を窓から離し、 ガラス飛散防止フィルムなどを使って 破片が飛び散るリスクを減らします。

フィルムを選ぶ際は、 透明ガラス、網入りガラス、複層ガラスなど、 自宅のガラスに使用できる製品かを確認してください。

Bousailyおすすめ

リンテックコマース 防災フィルム50 HGS05S

地震などで窓ガラスが割れた際に、 ガラス片の飛散を抑える透明タイプのフィルムです。 HGS05Sは46×90cm。 窓のサイズだけでなく、 貼り付けるガラスの種類に対応しているかを確認して選びましょう。

楽天市場

画像をクリックすると楽天市場へ移動します

楽天市場で見る

※窓の寸法とガラスの種類を確認して選んでください。 価格・在庫・仕様は各販売ページでご確認ください。

枕元に置いておきたい防災グッズ

夜中の地震では、 「必要な物を持っているか」だけでなく、 暗闇でもすぐ手に取れる場所にあるか が重要です。

アイテム 役割
懐中電灯・停電ライト 周囲や足元の安全を確認する
靴・底の硬い防災スリッパ ガラス片や落下物から足を守る
メガネ 視力が悪い人の安全確認に必要
スマートフォン 情報収集や家族との連絡に使う
モバイルバッテリー 停電中のスマートフォン充電に備える
ホイッスル 閉じ込められた場合に居場所を知らせる
丈夫な手袋 割れた物やがれきから手を守る

家庭全体でそろえておきたい防災用品については、 防災グッズおすすめ10選|防災士が本当に必要なものを厳選 でまとめています。

ライトは手探りでも取れる定位置へ

懐中電灯は、 暗闇でも迷わず取れる場所へ置きます。

  • 毎日同じ場所に置く
  • 揺れで転がりにくいケースに入れる
  • ベッド脇のポケットや収納へ固定する
  • 定期的に点灯と電池残量を確認する

スマートフォンを充電する場合も、 布団や枕の上ではなく、 落下しにくい安定した場所に置きましょう。

停電や揺れで自動点灯するライトを備える

夜中の地震では、 停電した瞬間に明かりを探すこと自体が危険です。

停電や揺れを検知して自動点灯するライトを 寝室や廊下に設置しておくと、 暗闇でライトを探す時間を減らせます。

Bousailyおすすめ

YAZAWA 振動付コンセント式ナイトライト NAEW01WH

地震の揺れや停電を検知すると自動点灯する コンセント式のナイトライトです。 周囲が暗いときは人感センサーでも点灯し、 コンセントから取り外せば懐中電灯として使用できます。 夜中の地震で「ライトが見つからない」という状況への備えに向いています。

楽天市場

画像をクリックすると楽天市場へ移動します

楽天市場で見る

※価格・在庫状況・仕様は各販売ページでご確認ください。

靴はベッドの下ではなく手が届く場所へ

靴や防災スリッパをベッドの奥へ置いてしまうと、 揺れによって移動し、 取り出せなくなる場合があります。

ベッドの脇へ固定した袋やケースなど、 寝た状態からでも手が届く位置 に収納しましょう。

子どもや高齢の家族がいる家庭の備え

子どもとは短い行動ルールを決めておく

子どもは、 暗闇や突然の大きな揺れで パニックになることがあります。

普段から、

  • 揺れている間は走らない
  • 布団や枕で頭を守る
  • 揺れがおさまるまで待つ

など、 短く覚えやすい言葉で伝えておきましょう。

子ども部屋についても、 家具がベッドへ倒れないか、 出口をふさがないかを大人が確認します。

高齢の家族は安全に移動できる環境をつくる

足腰が弱い家族がいる場合は、 住宅の構造や避難経路、 地域の水害・津波リスクなども含めて 寝室の場所を検討します。

一律に「1階が安全」「2階が安全」とは言えません。

  • ベッド周りの通路へ物を置かない
  • 停電時に自動点灯するライトを設置する
  • 靴やメガネ、補聴器を定位置へ置く
  • 必要な薬をすぐ確認できる状態にする
  • 家族が声をかける順番を決めておく

夜中の地震に備えるチェックリスト

  • □ 寝る場所の近くに背の高い家具を置いていない
  • □ 家具が寝る場所や出口へ倒れない配置になっている
  • □ 必要な家具は適切な方法で固定している
  • □ 頭の近くに落下しそうな物がない
  • □ 窓ガラスの飛散対策を確認した
  • □ 枕元に懐中電灯や停電ライトがある
  • □ 靴や底の硬いスリッパを手の届く場所に置いている
  • □ メガネや補聴器を定位置に置いている
  • □ スマートフォンの充電方法を決めている
  • □ モバイルバッテリーを準備している
  • □ 家族と夜中の地震での行動を話し合っている

まとめ|夜中の地震への備えは寝る前にできる

夜中に地震が起きたら、 まずは暗闇の中を歩き回らず、 その場で身を守ることを優先します。

  1. 揺れている間は寝具や枕などで頭を守る
  2. 揺れがおさまってから明かりを確保する
  3. 靴や底の硬いスリッパで足を守る
  4. 家族の安否と出口を確認する
  5. 火災・ガス・津波・避難情報を確認する

そして何より大切なのは、 地震が起きる前に寝室を安全な状態へ整えておくこと です。

寝る場所の近くに倒れてくる家具を置かない。 枕元にライトと靴を準備する。 停電したときに自動で点灯するライトを設置する。

こうした小さな準備でも、 真夜中の暗闇で次の行動をとりやすくなります。

今夜寝る前に、 寝る場所の周りと枕元を一度確認してみてください。

参考情報

AD