地震や台風などで電気やガスが止まったとき、温かい食事をつくるために役立つのがカセットコンロです。
ただ、「カセットボンベは何本備えておけばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、カセットボンベの備蓄目安は1人1週間あたり約6本です。
この記事では、防災士が災害時に必要なカセットボンベの本数、実際の使用量、安全な保管方法までわかりやすく解説します。
カセットボンベは何本必要?
政府広報では、災害時に備えるカセットボンベの目安として、 1人1週間あたり約6本が紹介されています。
この目安をもとに、3日分と1週間分を家族人数別にまとめると次のようになります。
| 人数 | 3日分の目安 | 1週間分の目安 |
|---|---|---|
| 1人 | 約3本 | 約6本 |
| 2人 | 約6本 | 約12本 |
| 3人 | 約9本 | 約18本 |
| 4人 | 約12本 | 約24本 |
3日分については、1週間6本という目安から換算し、余裕を持たせた本数です。
実際の使用量は、調理する回数や料理の内容、季節、使用するカセットコンロによって変わります。
そのため、まずは最低3日分、できれば1週間分を目安に備えておくとよいでしょう。
イワタニ カセットガス 12本組
災害時の熱源としてまとめて備えておきたいカセットボンベ。 2人分を1週間備える場合の目安が約12本なので、必要量をまとめて準備したい家庭にも使いやすいセットです。 普段の鍋料理などで使いながら、使った分を買い足すローリングストックにも向いています。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
カセットボンベ1本でどのくらい使える?
カセットボンベがどのくらい使えるかは、コンロの火力や使用環境によって異なります。
たとえばイワタニの「カセットフー 達人スリムV」では、 気温20〜25℃の環境で強火を連続使用した場合、 カセットボンベ1本あたり約68分が連続燃焼時間の目安です。
ただし、災害時にずっと強火で使い続けるわけではありません。
お湯を沸かす、レトルト食品を湯せんする、パックご飯を温める、簡単な料理をつくるなど、必要なときだけ使用することになります。
そのため、「1本で何日使える」と考えるより、 家族人数と備蓄日数から必要本数を準備するほうがわかりやすいでしょう。
災害時にカセットコンロがあると何ができる?
停電やガス停止が長引いた場合、カセットコンロがあると食事の選択肢が大きく広がります。
- お湯を沸かす
- カップ麺やスープをつくる
- レトルト食品を湯せんする
- パックご飯を温める
- 缶詰や簡単な料理を温める
特に冬の災害では、温かい食事や飲み物を用意できることも重要です。
カセットボンベだけでなく、実際に使用できるカセットコンロもセットで準備しておきましょう。
イワタニ カセットフー 達人スリムV CB-TS-5
日常の鍋料理から災害時の調理まで使いやすいカセットコンロ。 防災専用品としてしまい込まず普段から使用できるため、点火方法やボンベの取り付け方を確認しながら備えられます。
※価格・在庫状況は各販売ページでご確認ください。
冬はカセットボンベを多めに備える
カセットコンロは外気温の影響を受けるため、寒い季節は夏よりもカセットボンベの使用量が増える場合があります。
特に冬場や寒冷地での災害を想定する場合は、 1週間分の目安より少し余裕を持って準備しておくとよいでしょう。
また、カセットコンロには必ず、その製品で指定されているカセットボンベを使用してください。
カセットボンベの正しい保管方法
カセットボンベには可燃性のガスが入っているため、保管場所にも注意が必要です。
基本は、室内の40℃以下で、湿気が少なく、火気や直射日光を避けた場所に保管します。
使用後はカセットコンロからボンベを取り外し、キャップを付けて保管しましょう。
次のような場所には置かないようにしてください。
- 直射日光が当たる場所
- 夏場の車内
- ストーブや暖房器具の近く
- ガスコンロなど熱源の近く
- 水や湿気の影響を受けやすい場所
特に車内は季節によって非常に高温になるため、カセットボンベの保管場所には適していません。
カセットボンベにも使用期限の目安がある
「防災用だから長期間置いておけば大丈夫」と考えがちですが、 カセットボンベにも使用期限の目安があります。
カセットボンベは、製造後約7年以内を目安に使い切ることが推奨されています。
製造年月日は、多くの場合カセットボンベの底面に印字されている数字で確認できます。
また、カセットコンロも製造から約10年を過ぎたら、買い替えを検討しましょう。
防災用として購入したまま放置するのではなく、 古いものから普段の料理で使い、使った分を新しく買い足していくローリングストックがおすすめです。
カセットコンロを使うときの注意点
災害時は普段とは違う環境でカセットコンロを使う可能性があります。
安全のため、取扱説明書を確認し、正しい方法で使用してください。
特に注意したいのが次のポイントです。
- テント内や車内など狭い空間で使用しない
- カセットコンロを2台以上並べて使用しない
- 大きすぎる鍋や鉄板でボンベ部分を覆わない
- 暖房器具や火気の近くで使用しない
- 指定されているカセットボンベを使用する
テントや車内など閉め切った場所で燃焼器具を使用すると、一酸化炭素中毒につながる危険があります。
災害が起きて初めて使用するのではなく、 普段から一度使って点火方法やボンベの取り付け方を確認しておくことも大切です。
使わなくなったカセットボンベはどう処分する?
不要になったカセットボンベは、ガスが残っていないことを確認したうえで、 お住まいの自治体の分別・廃棄ルールに従って処分してください。
自治体によって回収方法や穴あけの扱いが異なるため、 自己判断ではなく地域のルールを確認しましょう。
カセットボンベと一緒に備えておきたいもの
カセットコンロとボンベだけでなく、飲料水や非常食も一緒に備えておくことが重要です。
防災用の水については、こちらの記事で家族人数別の必要量を紹介しています。
そのほかに必要な防災用品をまとめて確認したい方はこちらも参考にしてください。
まとめ|カセットボンベは1人1週間6本を目安に
災害時に備えるカセットボンベは、 1人1週間あたり約6本がひとつの目安です。
2人なら約12本、4人なら約24本と、家族の人数に応じて必要な本数も増えていきます。
ただし、実際の使用量は料理の内容や気温、使用するカセットコンロによって変わります。
「災害が起きてから買えばいい」と考えるのではなく、 カセットコンロと一緒に普段から準備しておきましょう。
そして、防災用としてしまい込むのではなく、 普段の料理で使いながら新しいものに入れ替えていくことが、 無理なく備えを続けるポイントです。
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